2012年7月21日土曜日

台湾総督府庁舎設計コンペについて

台湾総督府庁舎設計コンペについて

日本初の設計コンペは紆余曲折があったが、台湾総督府勤務の祖父片山徹吉が二年間留学したドイツ、ハノーヴァー大学本館をモデルとする建築主要求により全体像が決定した。上の図は竣工時を想定して私が描いた絵で、下はモデルなったハノーヴァー大学本館。帝国主義競争時代を色濃く反映、60mの塔、ルネッサンス様式連続アーチ、シンメトリー、赤煉瓦と白花崗岩の水平ライン(辰野式)が印象的で、耐震改修されたコンドル設計の明治煉瓦建築、東京駅も影がうすい。現在、中華民国総統府。